甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

出産”後”の大変さ=「    」

スポーツをしない女性へ「叱責」チコちゃんに批判も

という記事が話題になっている(主に私の脳内で)

 「10代から40代の女性のスポーツに取り組む割合は、仕事や家事、育児などを理由に男性に比べて低い」ことを踏まえ、女性のスポーツ参加を促す取組みだが、記事にもあるとおり、「参加したくともできない」層はどうしたらよいのか?? 

そもそも、世間において「出産の大変さ」は認識されていても、「出産の大変さ」はあまり認識されていないのではないか!?との義憤に(勝手に)駆られ、筆を執った。

 

出産そのものに関しては、「鼻孔からスイカを出す」とか「フルマラソン並みの体力が必要」とか、様々なメタファーに満ちている。

初めての妊娠・出産 最新版 (たまひよ新・基本シリーズ)

初めての妊娠・出産 最新版 (たまひよ新・基本シリーズ)

 

↑こういう「妊娠・出産」に関する本を見ても、「出産=ゴール」との設定に基づいた記載が多いので、妊娠・出産初心者は、「とりあえず」出産を目指す。(本のタイトルは「妊娠・出産」なので、「出産=ゴール」は本の構成上、当然と言えば当然)

しかし、その後に関してはよくわからない。そして、出産した直後から、「ゴール」したはずなのに気づいたら「スタート」ラインに配置され、新たな闘いが始まるのである...!!

 

新たな闘いとは、例えるなら...

1 「休んでる時も 頭の一部は緊張させとくように!」

 主人公を修行させるため、主人公の師匠が編み出した特訓内容。図解↓f:id:acoatacy:20191104143144j:plain

「常に緊張して眠る」・「熟睡してしまうとにかかわる(マンガでは主人公の命、現実世界では赤子の命)」という点が、産後の状態と全く同じ!なお、マンガでは特訓により主人公がパワーアップするが、現実世界の母親はパワーアップなど(当然)しない!(むしろ、どんどん消耗するのみ!)

え?私、修行とか良くわからないんだけど...?(そもそもこのマンガ知らないんだけど!?)」と言う人は、(マンガを強くお勧めするが、とりあえず)次を参照のこと!

 

2 フルマラソンをゴールした瞬間、車が待機しており、すぐさま運転席に乗り込み、後部座席に赤子を乗せて、「どこ」まで「どのくらい」かかるかも分からない渋滞ドライブがスタート!なお、交代の運転手はいないので、渋滞中に運転席で寝食を済ませよう!ただし、熟睡してしまうと追突のおそれがあるから要注意💀

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一言で表すなら、図のとおりである。母親はフルマラソンを完走して体中ボロボロなのだが、なぜか当然のように運転席に座ることを求められ、終わりの見えない渋滞ドライブが始まる。周囲からは、「座ってるだけだし、楽だよね」「昔は手押し車で、もっと大変だった。自動車で恵まれてるのに文句言うなんて、甘えてる」など、心ない言葉をかけられたりもする。

しかし、「判断ミスできない」プレッシャー、「命がかかっている」重責、そして「運転手の交代はない」孤独。どれもこれも、産後の辛さそのもの...!!(図を描いていて、辛くなってきた。)

 

3 周りの人は、世間は、どう対応すべきなのか?

上記1と2を見ておわかりのように(わかることを願う)、産後の育児はとても辛い。そしてそれが「いつまで」続くのかは、自分の体調×子供の性格・体調により異なるので、「わからない」としか言えない。

周囲にいるパートナーができることは、運転席にプリンを差し入れすることでもなく、助手席でスマホをいじることでもない。ましてや一人だけ「お子さん出生おめでとう☆飲み会(by職場一同)」に参加するなど、論外である。希望はただ一つ、運転を代わってほしいつまり、一定時間は完全に自分の責任において、育児をしてほしい。母親はその間、助手席で熟睡することも、何なら近くのサービスエリアでリフレッシュすることもできる。

 

そして世間は、間違っても「10代から40代の女性のスポーツに取り組む割合は、仕事や家事、育児などを理由に男性に比べて低い」などとけしかけないでほしい...!

 

もうしゃべるな 話がかみ合わねえ