甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

好きなマンガを未読の人に紹介する方法

(※今回は特定コンテンツの話ばかりしますが、知らない人にも伝わることを念頭に書きました)

 

長男(小4)が、私のタブレット端末でマンガを読むようになった。

彼が今ハマっているのはワールドトリガー。ちょうどアニメ2期も始まり、親子でマンガ・アニメを楽しんでいる。

 

ただこのアニメ2期、これまで観てきた視聴者を前提に作られていて、初見の夫は何がなんだかわからない。夫が世界観・登場人物を長男に尋ねたところ、

長男「えーと、トリオン器官というのが心臓の近くにあってね…」

え、そこから⁈臓器の話みたいな「個の話」より、世界観などの全体像から説明してほしい…!!)

私はもどかしく思い、そして気づいた。

大量の情報を効率よく伝達するには、それなりのスキルが必要という事実に。

 

たとえばアニメ「風の谷のナウシカ」冒頭では、その世界観がコンパクトに説明されている。

巨大産業文明が崩壊してから1000年 錆とセラミック片におおわれた荒れた大地に、くさった海…腐海(ふかい)と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森がひろがり 衰退した人間の生存をおびやかしていた

コレを「個の説明」から始めると、こんな感じだろうか↓

風の谷に、ナウシカという心やさしい少女がいた。ナウシカは父の病を治すため、巨大な蟲たちが暮らす腐海(ふかい)を探検していた。ある日、いつものようにナウシカ腐海へ出かけると、遠くから銃声が聞こえてきて…

まるで昔話の冒頭である(そういえば昔話は、匿名の時代・場所でいきなり登場人物が活動している)。こういう説明で始まると、(ナウシカ医者なのかな?そもそも腐海とは?蟲は敵それとも味方?)などなど、疑問が残って居心地悪い

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私は仕事でも「全と個の関係」を掴みたいので、自分が担当する個別のタスクが、どういう根拠で・何のために・他とどう繋がるのか、という全体像を把握しておきたい。「個の説明」ばかりされると、説明不足に感じてしまう。

だから人に説明する時も、必要な範囲で全体像を伝えたい。しかし情報量が多すぎると、最後には(モリーボム能力が欲しい…)と感じることがしばしばある。

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モリーボム能力のしくみ(図示)

そんな能力は(もちろん)ないので、↑このように図を描いたりして凌いでいる。


相手と自分の情報量が違うとき、効率よく情報伝達する「説明スキル」を、子どもたちには培ってほしい…国語の授業か何かで…(無理なら好きなマンガの説明でもいいので…)

 

「花京院さんの顔がバカッと割れたのッ!でも花京院さんは花京院さんじゃあなかったのよッ!そいで!JOJOがケーブルカーの中でヘドロにおそわれ指を食われて大変なのよォ!」

「なにを言ってるのかわからん!」

 

追記

1年後。再度ワールドトリガーについて尋ねると、

長男「部活みたいにチームでバトルする話。」

長男の成長を感じた。