夫が育休取得したメリットとメリットとメリット
こんなニュースが出ていました。
「男性の育休取得 企業に最高60万円を支給」
我が家では、長男の1歳前後の3か月間、夫が育休を取得して私は仕事に復帰しました。
その結果、家庭に生じたメリットを挙げます。
なおタイトルのとおり、家庭にとってはメリットしかありませんでした。
(家庭にとってのデメリットは強いて言えば、男女関係なく育休取得した場合の一般的なデメリット「収入が減る」くらいです。)
1 家事育児ワンオペ状態→ワンオペできる人間がもう1人増える
それまでほぼ私1人でこなしていた家事育児を、すべて夫にやってもらうことにより、夫でも私でも、同レベルで家事育児を遂行できるようになった。
それまでも「私が少し外出する間、夫に任せる」ということはしていたものの、
・任せている間にすべきこと(ミルク、オムツ交換など)
・必要な物とその置き場所
・注意点(ミルクの温度、食べさせてよいものなど)
・緊急時の対応方法
などを綿密に伝えて、あくまで「言ったとおりにやってほしい」とお願いするだけであり、裁量権も責任も自分にあった。
これを、すべて夫が実施するようになった。たとえば
・子の体調不良時の対応
・予防接種のスケジュール管理
・子の月齢に合わせて離乳食をバージョンアップ
なども夫が判断・実施した。そして、育児の合間にすべての家事も実施してもらった。
この結果、夫は1人で家事育児を遂行できるようになり(何なら私の方が夫に劣るようになり)、出張や急病で大人1人が欠けても、短期的には残りの1人で家庭を維持運営できるようになった。
「残るはこのカーズ独りか...だが 頂点に立つ者は常にひとり!」といった孤独な職人レベルから、「オレたち3人のうちひとりでも無事に戻ればいいんだ...」というチームプレイへのシフトである。
実際に、私が長期不在になっても夫1人で家事育児を遂行し、また次男が病気で入院し24時間付き添いになっても大人1人は入院付き添い・他方は家事と長男担当 という分業をすることも可能になった。
そして何よりのメリット:普段は、ワンオペできる大人が2人いる=1人あたりの家事育児は50%ずつに減るおかげで、仕事との両立を可能にしている。
2 普段何となくやっている家事・育児のオペレーションを可視化・効率化するようになる
私が育休を終え、夫が育休に入る際、全ての家事育児をマニュアル化して引き継ぐこととなった。マニュアル化の過程や、夫が実際にこなす中で、今まで無意識でこなしていた手順が客観視され、ムダが省かれ、効率化につながった。
特に家事に関しては再考する機会などほとんどないので、同じ結果を得るためにもっと簡単な方法がある/今までの方法にこだわる必要はない ということがわかったのは収穫だった。
過程や...!方法なぞ…!どうでもよいのだァーッ
3 家事育児を「やってもらう」ことのありがたさを、お互いに実感できるようになる
夫が育休取得し、私がフルタイム勤務に復帰した際の感想「これは、魔法かな...?」である。
なにしろ、仕事を終えて帰宅すれば、洗濯物は洗われ夕食は準備されている。子のご飯やオムツ交換やミルクも実施されている。
私はただ、会社で仕事しているだけなのに。これはもう、「自分は貴族では??」くらいの夢見心地であった。
おかげで私は仕事に集中でき、これ以上ないくらい順調に育休復帰できた。
夫の育休終了とともに「貴族タイム」も終わりを告げたが、以来、家事育児をやってもらうことが、どれだけありがたいことなのか実感するようになった。
4 おわりに
ここで挙げたのは家庭にとってのメリットである。
育休を取得する本人(父親・母親共通)にとってのメリットは、
・子どもと一緒に長い時間を過ごし、成長を見守れる
・仕事から離れる期間を設けることで、視野が広がる
・育児(=自分の予定どおりには物事が進まない)しながら家事をこなす中で、タスク遂行の効率化が身につく
などがあると思うが、個人へのメリットのみならず「家庭」という組織へのメリットが大きいので、勤務先が
イクキュウ?宇宙のハテを知らねーように そんな言葉知らねー
という会社でなければ、育休取得を検討してみてはいかがでしょうか。