裁縫素人による、通園グッズ「袋もの」の手作り指南
話題が数ヶ月遅れましたが、春!入園おめでとう!
入園にあたって最初の壁と言えば...様々な「袋もの(※)」を手作りで用意することではないだろうか。
※ ふくろもの【袋もの・袋物】 幼稚園や保育園で使用する各種のカバンや袋の総称。手提げカバン、上履き入れ、コップ入れ、体操着入れ...などなど多岐に渡り、呼称も様々。園によっては、寸法が細かく決められており既製品ではなく手作りすることが要求される場合もある。しかも登園開始のひと月前に突如告知されることなどもあり、「母さんが夜なべして」状態に陥る危険性もある恐ろしい存在。苦い夜なべ経験を持つ世の親たちは、この単語に震撼する。
我が家は幸い「既製品でも可」な保育園であったものの、育休中でまだ時間があったので、長男・次男分を一気に手作りすることにした。
注)趣味=裁縫 ではない。裁縫は、学生時代の家庭科以来ほとんどしていない。
そんなレベルで裁縫するときに最低限必要なもの&役立った情報を紹介します。毎度のことですが素人意見のため、得意な方にとっては
素人ごときがわたしに向かって得意顔に解説を入れるんじゃあないッ
と思われるでしょうが、お付き合いください...
ジョジョの奇妙な冒険 46 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 あ 41-49)
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1 用意するもの
ミシン
何はともあれ、これがないと始まらない。ミシンを買う気が起きない場合は、手作り必須の園であっても、オークションサイトで手作り品を購入したり、オーダーメイドで作製してくれる店を探す方がよい。
ちなみに、手芸店によっては「この布を使って、サイズは○○で、こんなデザインで」とオーダーして作ってくれる店もある。
さて、ミシンの話に戻る。
我が家のミシンは「あると便利だが、保育園グッズを作る程度だからプロ仕様の複雑な機能は不要」という基準で選んだ。
選ぶ際に1点だけ気にしたポイントは、「裁ち目かがり縫い(布の切り口がほつれないように処理する)機能」がついているかどうかである(いちばん安いクラスになると、ついていない場合もある)。
通園バッグなどによく使用する「キルティング加工された布」(布2枚の間に綿が入っている布)は厚手のため、2〜3重に折り返して縫うことが困難なので、切り口処理ができる機能は欲しいところである。
アイロン
「裁縫に関係あるのか?」という家電であるが、実は多いにある。縫う前の布に癖をつけたり、縫い終わってから縫い目を落ちつかせたりするためにアイロンがけする。
裁縫の行程は、切る→アイロンで癖づけ→縫う→アイロンで落ちつかせる&次の癖づけ→縫う...という、ミシンとアイロンの繰り返しである。
面倒だが、縫い終わった後にアイロンがけすると、「ヤバイ、失敗したかも...」という素人の変な縫い目であっても、なじむ 実に!なじむぞという具合に縫い目が布地に馴染んで目立たなくなるので不思議である。
また、アイロンは最終段階で名前タグ(アイロン接着タイプ)を付けるときにも活躍する。
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裁縫道具
これは、小学校高学年の授業で購入した物をそのまま使用している。
(懐かしの面々)
おかげで日本人なのにローマ字で記名してあったりするが...気にしない!(「カッコイイ&オシャレ=英語(ローマ字)」だったあの頃...)
ちなみに、まったく違う地域で育った夫も同じ裁縫道具を持っていたのでこれはもう全国共通に違いない。
材料
子どもと一緒に手芸展に行くもよし。ただし、素人として注意が必要なのは、上下のない柄を選ぶことである。
(布の柄を参考にしてください)↑こういう上下のある柄ではなく、
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↑このように上下のない柄、又は無地の方がよい。
袋や手提げを一番簡単な作り方で作る場合、片面は柄の上下が正しいのに、背面は柄の上下が逆...ということになりかねないからである。
もちろん「上下のある柄で作る場合の作り方」もあるが、一手間面倒になるので要注意です。
2 作る
「用意するもの」の中に「テキスト」や「型紙」がないまま始まって大丈夫なのか!?
今は21世紀—インターネット(人類の叡智)があるので大丈夫!
私は全ての物の作り方をウェブサイトで学んだ。「○○(作りたい物) レシピ」などで検索すると、無料・会員登録等不要で公開されている作り方のサイトがたくさん見つかる。
サイトの説明で何より嬉しいのは、一つ一つの行程が非常に丁寧に、写真付で説明されていることである。
2次元・3次元間を行き来するのが苦手な人(算数で、展開図を書く・立体の切り口の形を考えるなどが苦手な人のこと)にとって、型紙を見て出来上がりを想像したり、裏返した場合にどうなるか考えながら縫う、などということは至難の業なのだが、
この行程に何の意味があるのか全く理解できないが、とにかく指示されたとおりに切る・縫う
という作業を繰り返すうちに、きちんと作品ができあがる。
3 おわりに
毎年、4月を目前に世の親を悩ませる「袋もの」。
要点をまとめると、自分で作るか否かの判断基準は、「ミシンを買ってもいいと思えるか否か」に尽きるだろう。
「袋もの」レベルであれば、あとは親切なウェブサイトの指南と時間さえあればそれなりのものが作れるので、自己の裁縫技術レベルを心配する必要はない。
結果的に、ミシンを買わず、プロに依頼したり既製品を購入したりする場合であっても、「手作り=愛情の現れ」ではないだろうか...など悩む必要はない。頼めることはプロにどんどん頼んでやってもらおう!手作り問題と愛情云々はまったく無関係である。
その証に、こちらが一生懸命(場合によっては夜なべして)手作りした物であっても、時として「えーボク、××(キャラ名)がいい こんなのヤダ!」と、簡単に100均の既製品以下の存在に貶めらる。決して
手まひまかけてこさえてありますなあ
と褒めてはもらえないので、見返りは求めない!自分がやりたいからやるッ!
という心づもりで取り組もう...