甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

【育休復帰】4 怒涛の解決編

0 前回までのあらすじ

【育休復帰】3 これからがほんとうの地獄だ...編 - 甘い麦
仕事が忙しく家事育児をまったくできない中、さらに夜間や土日にも仕事が入ることに…!
「ザ・ワールド」ッ!止まれいッ!時よッ!
と思うほど時間が足りない毎日が続き、一度は退職を決意するものの、ダメ元で両立支援制度の利用を希望することにした。さあどうなる、アマイムギ一家?!


1 そこで問題だ!どうやって仕事を減らすか?3択—ひとつだけ選びなさい

答え①アマイムギは突如仕事を激減させるアイデアがひらめく
答え②社員が増えて助けてくれる
答え③仕事は減らせない。現実は非情である。
おれがマルをつけたいのは②だが期待はできない・・・新しい社員がここに都合よくあらわれてアメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して「まってました!」と助けてくれるってわけにはいかねーぜ

本当にこのとおりで、仕事の総量は変わらず、社員も増えない。
答えー③ 答え③ 答え③

同僚が忙しそうに働く様子を見ている手前、「自分の仕事だけ減らしてほしい(減らした分は同僚に再配分してほしい)」という提案はとてもできなかった。これが、「両立支援制度を使いたい」と言い出せなかった最大の理由である。
しかし、ここに至って、その辺のマネジメントは上司に任せようと思った。たとえその結果、転勤になっても構わないと考え、現状を上司に相談した。

2 上司に相談、そして時短勤務へ

相談まで随分と悩んだが、相談後の上司の対応はとても早かった。
今後の方針を決定→同僚全員に説明→私の担当業務を同僚に再配分→私が時短勤務できるレベルまで担当業務を減らす
ここまで数日で進めてくれた。
同僚も、ただでさえ忙しい中でさらに仕事が増えて本当は辛いはずだが、何も言わず引き受けてくれた。
その結果、上司に相談したその週のうちに、時短勤務で早く帰れるようになった。(夜間当直についても時短勤務者ということで免除となった。)
世の中の人と同じ時間に出社できるようになって、朝の満員電車に揺られたときの喜びは、今でも忘れられない。

3 おわりに

結果的に私は恵まれていたとしか言いようがない。
私自身がしたことは、現状を正直に上司に相談したことぐらいである。
「ぐらい」ではあるが、まだ信頼を得るほどの期間一緒に仕事をしていない上司に対し、「○○と××の業務に手がまわらず、このまま担当を続けるのは無理である」といきなり相談するのは結構な勇気がいるものだった。
「これは単に自分が無能なせいではないか?」「やり方を変えて、もっと頑張れば解決するのではないか?」と、相談するまでに躊躇ったが、
相談後のこと—上司がすぐに対応してくれたことや、同僚が仕事を引き受けてくれたことを思えば、あのとき正直に相談して本当によかったと思う。

しかしこれは、「今」の「私」にとっては解決だが、視点を変えると「解決」とは言えない部分もある。
・仕事そのものはなくなっておらず、担当者が私→同僚に変更となっただけである。
・代わりに引き受けた同僚はさらに残業が増えて、その同僚のワークライフバランスが阻害される。
・今は「バリバリ働ける社員数>事情があり残業できない社員数」だから、働ける社員の残業により各仕事が回っているが、社員数はいつ逆転するかわからない。バリバリ働ける社員頼みの仕事のあり方自体に無理がある。

このようなイチ社員では解決できないモヤモヤを抱えつつ、「今の同僚にはどう頑張っても、迷惑をかけてしまう。自分も将来育児が落ち着いてから誰かを手伝うことで、恩を返すしかない。」と割りきって、時短勤務することにした。


こうして、一般的な時間に出社し、帰りは保育園の迎えにも行けるようになった。
赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに朝 目をさませるんだ・・・これで今夜も・・・くつろいで熟睡できるな
という生活に、ようやくたどり着いたのである。


追記 2015.6.6 後日談を掲載しました。
【育休復帰】5 後日談 - 甘い麦