甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

【育休復帰】育休中にしておくこと

育児休業が終わり、仕事に復帰する前にすべきこと、登録してよかったサービスなどについて。

我が家は、育休終了直前に試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で駆け込み準備したが、できることなら育休中に余裕をもって準備しておくべきである。

。o O(この17巻、何だかしょっちゅうこのブログに登場するな...) 

 

0 前提

(0)住んでいる地域や保育園に応募した時期が幸いして、いわゆる「保活」はせずに保育園を決めることができたので、「保活」に関しては、この記事は何の参考にもならない。

(1)我が家は中部地方に住んでいるが、両方の実家は九州と東北にあり、つまり祖父母の助けを一切借りられない状態にある。

夫と自分だけで、2人ともフルタイムで働きながら、基本的には保育園に預けるものの困ったときに頼れるサービスを探して登録した。

(2)保育園という場所は一定以上熱があると預かってくれない。

(3)今まで家庭内で育ってきた→突然様々な人との接触 という状況にさらされた子どもは、とにかく最初は病気にかかりまくる。個人差もあるが、長男を預けた当初は、振り返ると1か月のうち3〜4日しか保育園に行けなかった。

(4)自分自身も育休明けで、仕事に慣れるまで時間と力を要する。=自分の仕事の配分をまだ理解していなかったり、職場の人間関係の再構築中にあったりして、簡単に仕事を休みづらい状況にある。

 

以上のような状況で、保育園しか登録していないと、遅かれ早かれ「仕事か家庭か」という2択に迫られて詰む

そこで、共働きしながら何とか上記の状況を乗り越えるために、以下のようなサービスを使った。

 

1 病児保育

保育園では預かってくれない熱のある子などを預かってくれる保育園。自治体が運営していたり、病院が併設する保育園を運営していたり、ケースは様々。

我が家は「熱があるが両親ともにどうしても出勤しなければならないとき」に利用している。

熱が出た当日の朝に、忙しい中サービスを探す所から...では大変だし、事前登録が必要な場合もあるので、育休中に最寄りの病児保育を探して、利用方法を確認しておいたほうがよい。

 

2 ファミリーサポート

主に自治体がコーディネートしているサービスで、サービス提供してくれる住民に対し、サービスを必要とする住民が、安価で「子の送迎」「子を保育園から引き取った後、自分が迎えに行くまでサービス提供者の自宅で面倒をみてもらう」「子の通院の付添い」などのサービスを依頼するシステム。

我が家では、病児保育が隣の自治体にしかなく、迎えの時間が相当早くて間に合わなかったため、ファミリーサポートを利用して隣の自治体にまで迎えに行ってもらった。

数百円+実費(ガソリン代)程度で頼めるので非常に助かった。

また、実際は利用しなかったが、「子を保育園から引き取った後、自分が迎えに行くまでサービス提供者の自宅で面倒をみてもらう」「子の通院の付添い」などの必要性が急に生じた場合に備えて、「1食分のレトルトパウチ」「保険証のコピー」を常に通園かばんに入れておいた。

 

3 子育て支援タクシー

タクシー会社が提供しており、「保育園への送迎」や「お稽古への送迎」を、親が同伴せず子だけでタクシーに乗せてくれるサービスである。

タクシー会社に事前にルートや子の体重を登録しておくと、体重にあったチャイルドシートを装着して迎えにきてくれて、決められたルートで運行してくれる。

我が家では、私が第2子の妊娠過程で寝たきり状態に陥ったときに、毎日長男の保育園へのお迎えに行ってもらった。もちろん保育園側の理解も必要だが、毎日通園グッズを持ち、子を抱っこして、家の玄関まで連れてきてくれるのは本当に助かった。

ちなみに、(会社によるかもしれないが)通常料金で利用できる。

 

4 予防接種

これはサービスとはちょっと違うが、とにかく保育園通いが始まると子はしょっちゅう熱を出し、なかなか予防接種もできなくなるので、育休中の元気なときにできるものはやっておくべきである。

特に「子が1歳になったら育休復帰して、保育園に預ける」ケースでは、1歳から実施する各種の予防接種ができないまま保育園への通園が始まってしまうので、我が家では誕生日当日に予防接種 ということもあった。

 

5 一時保育所

これは、いつもの保育園が預かってくれない曜日・時間帯をカバーするために登録した。たとえば「日曜日に仕事の都合で両親とも出勤しなければならないが、保育園は日曜日は休み」のような状況が起こりうるなら、探しておいた方がよい。

※ 幸い、登録しただけで利用には至っていないが、「困ったらあの場所が利用できる」という安心感がある。

 

6 ベビーシッター

これも「どうしても困って詰んだときのため」の保険として、事前登録している。

今まで利用したのは1度で、私が体調不良で寝込んだ日曜日に、夫は出勤しなくてはならず、子どもの面倒をみる人がいないため利用した。

「ベビーシッターに急きょお願いするかもしれない」という視点から、「誰でも分かりやすい収納」について考えるようになった。

 

7 おためし保育

これは、我が家で利用している保育園には制度がなくて実施できなかったが、もしあるのならぜひ利用すべき制度である。

これから通うことになる保育園で実施していて、育休中に「おためし」として半日など子どもを預かってくれる制度。

子どもに、保育園という環境に徐々に慣れさせることができる。たぶんそこで病気をもらうこともあるだろうが、育休中であれば対応も難しくない。

 

8 おわりに

これだけ準備しても、育休復帰直後は、自分も子どもも慣れない生活が始まり、疲れて病気にかかりやすくなる(そして実際にかかる)。ボロボロの家族・散らかった家をみて、「こんなにまでして自分は仕事を続けるべきなのだろうか...」と自分を責め、「仕事か家庭か」という2択を常に考えるようになる。

これは、「復帰直後は地獄をみる」とわかって挑んだ次男の育休復帰時も変わらなかった。そして実際に地獄と化して、大きな決断をすることになるのだがそれはまた別の機会に...

叶うなら、妻の(又は夫の)育休復帰のタイミングで、夫(又は妻)は1か月程度、「配偶者の育休復帰支援」を目的とした時短勤務を取得してほしい。

長期休業からの復帰〜慣れない仕事を軌道に乗せるまでの間は、できるだけ仕事に力も時間も割きたいものだが、残念なことにこの時期がもっとも家庭のことに時間を割かれる時期でもある(子どもは熱を出して1か月間ほぼ保育園に行けず、しょっちゅうどこかの病院に通う必要がある)。

だから、この1月の間、家庭のことを配偶者がメインで引き受けてくれたら、どんなにかありがたいと思う。

とにかく復帰直後は大変、これはもう確実である。 

確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!

「大変なのは最初の1か月」・「事前にできうる限りの準備をする」 これで何とかこの大変な時期を乗り切ろうではありませんか!