甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

【塩を持って逃げよ】乳幼児がいる家庭での非常持ち出し袋

東日本大震災から5年の節目に、非常持ち出し袋の中身を見直した。

特に乳幼児がいる家庭では、内容をこまめに更新していかなくてはならない。我が家の非常持ち出し袋に入れている(いた)ものについて。

amaimugi.hatenablog.com

※ 自宅で揃えておくべき防災グッズはこちらを参照 

 

 1 はじめに

非常持ち出し袋の基本

そもそも非常持ち出し袋には、何を入れるべきなのか? 

現在使用していないメガネ/小銭とテレフォンカードが入った財布/身分証・保険証のコピー/プリントした家族写真(行方不明時の捜索用)など、普段は必要でないものが急に活躍するので入れておく。(基本の持ち物については様々なサイトにまとめがあります。)

 

非常持ち出し袋の数

あれもこれも...と入れ出すと、とても袋1つに収まらない。

しかし、もし大人1人で子どもと在宅中に避難することになったら、せいぜい荷物1つしか持ち出せないであろう。

そこで、持ち出すものに優先順位をつけて、非常持ち出し1・2とふたつの袋を用意し、大人が1人しかいないときは、1だけ持ち出すことにした。 

角利 防炎協会認定 リュック型非常持出袋

角利 防炎協会認定 リュック型非常持出袋

  • メディア: ホーム&キッチン
 

子どもの手を引いて避難することなど考えると、背負うタイプがよい。

 

非常持ち出し袋の置き場所

普段使うことがないので、ついつい納戸の奥深くにしまいこんでしまいそうだが、非常事態=

・物が散乱

・停電の暗闇

・一刻を争う

といった条件が重なる中で、家の奥の納戸の中など、本能的に探りたくない

そこで、非常時の混乱の中でもすぐに手に取り避難できるよう、玄関の下駄箱内にスペースを設けている。

 

2 乳幼児がいる場合にプラスするもの

乳幼児向けのグッズは汎用性が低く、避難先ですぐ手に入るとは考えづらいので、優先度を上げ、「非常持ち出し袋1」に入れている。

オムツ
オムツ卒業前の子どもがいる場合は、まずこれであろう。
持ち出せる数も限られているが、衣類圧縮袋を使えば多少カサを減らせる。
なお、オムツがサイズアップする際は、こちらも忘れずにサイズ更新しておく必要がある。

 

離乳食

月齢に合わせたレトルトパウチ(常温で食べられるもの)と離乳食スプーン(外出用のケース入り)を入れておく。

 

ミルク
小分けされた粉ミルクと、新品未開封の哺乳瓶を1本入れておく。

避難所生活で、哺乳瓶消毒して衛生管理するのは難しいと思うが、持ち出せるものは限られているので仕方ない。

なお、乳幼児がいる家庭での防災について - 甘い麦で触れたように、紙コップに粉ミルクを入れて飲ませれば少しは投与できるので、紙コップも余裕があれば入れておく。
離乳食も粉ミルクも、消費期限に注意してこまめに入れ替える。

この粉ミルクは小分けされているので携帯しやすかった。 

(2020年追記)私が育児していた当時はなかった液体ミルク。お湯が確実に手に入るかわからない状況で、これが一番安心かもしれない。 

 

授乳ケープ

【育児グッズ】授乳・ミルク編 - 甘い麦の記事では散々「いらない」と紹介した授乳ケープだが、避難所こそ活躍のときである。人目につく場所で頻繁に授乳しなくてはならないので、薄手のかさばらないタイプを畳んで入れておくとよい。

 

抱っこ紐

もし家に自分と子どもだけ在宅しているときに被災し、避難しなければならなくなったらどうするか。子どもがまだ歩けなかったら。新生児だったら。

抱っこ紐はこのようなときに必ず助けになるので、すぐ使える状態にして、定位置に置いておく。「買ったらすぐパッケージから出して、いつでも使える練習をしておく」ことが大切である。

あえて「非常時用」を用意する必要はない。普段使い慣れた抱っこ紐を玄関に置くようにするなど、定位置を決めておけばよいと思う。 

 

ヘルメット

防災的にはあった方が良いに越したことはないが、どんどんサイズアップする乳幼児の防災専用ヘルメットを用意し続けることは大変なので、自転車用のヘルメットを兼用することとし、玄関に置いている。 

 

子ども=どんな状況でも「楽しみ」を求める存在。

仮に避難所生活が始まって、慣れない食事や環境にストレスも溜まるであろう中、オヤツは何よりの息抜きになると思う。

普段のサクマドロップとは違う、緊迫感漂うパッケージ。
 
トランプ

命がけで避難するときにトランプ?と眉を顰める方もいるかもしれないが、避難先の生活で子どもたちが少しでも遊んでリラックスるできるよう、非常持ち出し袋にスペースがあれば入れておくとよい。

このような小型のトランプもある。一組あれば、様々な遊びができる。  

 

これも避難所生活対策。

炊き出しで配布されるおにぎりなどは、冷えている・味がしない という理由で、子どもは食べづらいという記事を目にした。

もちろんいただけるだけありがたい、これしか食べ物はない。大人は味など気にせず食べられるが、極度の緊張状態にある子どもに、味のしないおにぎりを食べなさいと言っても食べられない子どももいるだろう。

そんなときに、塩を少しつけてあげるだけでも食べやすくなると聞いたので、非常袋に小瓶を入れている。

伯方の塩 焼塩80gビン入り

伯方の塩 焼塩80gビン入り

  • 発売日: 2016/08/02
  • メディア: 食品&飲料
 
こういうフリカケの小袋でもよいかと思う。
 
子ども用リュック

子がリュックを背負えるようになったら、普段の外出時に持たせるオヤツ・おもちゃ・絵本などは子どもリュックに入れておき、避難時に余裕があれば子どもに背負わせるようにする。

 非常事態・非日常において、使い慣れたオモチャや絵本、オヤツは子どもにとって何よりの精神安定剤になる。

  

3 おわりに

防災については、どんなに記事を読んでも「知識」に留まるのみで、体験してみないとわからないことが多い。他人事だと思っているうちは、どんな情報も、

へェーーッ(おれには関係ないがね)

程度で忘れてしまう。

だから、全力で想像してみる。自分が子どもを連れて避難する場面を、避難所での子どもの生活を。

「言葉」でなく「心」で理解できた!

と思えるまでッ!