【育休復帰】3 これからがほんとうの地獄だ...編
※ 今回もタイトルどおり、救いはありません。「前回の記事を読んで、ワークライフバランスとか無理な気がしてきた」という方などは、追い打ちをかけるのでページを閉じることをお勧めします。
0 前回までのあらすじ
慣らし保育のため、有休を取りながら育休復帰したものの、仕事の量が半端なかった!
はたらけどはたらけど猶わが生活 楽にならざりぢっと手を見る
という毎日が(違う意味で)続く中、さらなる試練が一家を待ち受ける...!
1 子の寝顔しか見られない生活へ
病児保育へ通ったりしているうちに、慣らし保育期間は終了し、私も夕方まで働けるようになった。
・こっからが俺のターン!今まで溜まっていた仕事を一気に消化しよう!
・でも、気管支炎まで患ったから、無理はやめよう。とりあえず、夜明け前に出社する生活はやめよう。
という思いが働き、朝は少しだけ早めに出社し、夜に残業する生活が始まった。
夜に残業=子どもを迎えに行けない。そのしわ寄せはすべて...夫に行った!!!
当時の夫の心境「え!?・・・オレ? おれだったァー 妻の職場のしわ寄せなのにィ〜」
とにかく、ある日を境に突然、育児家事の負担がすべて夫に集中した。
朝の子の支度・保育園への送り=夫!
夕方の子の迎え・夕飯準備=夫!!
風呂入れ・寝かしつけ=夫!!!
夫は朝も夕方も残業できなくなり、夜中に起きて自宅でできる仕事をしたり、私が帰宅後、夜中にもう一度出社したこともあった。
私は朝も夜も、子どもの寝顔しか見られなくなった。
こんな状態で、果たして家族と呼べるのだろうか・・・と疑問に感じる毎日。(※)
※ 保育園が始まった当初は、子どもも毎日イヤだと泣きながら保育園へ行ったりする。
そのため、育休復帰時は「子どもに寂しい思いをさせてまで働く必要があるのか」という自責の念にも囚われがちであるが、我が家は、長男の育休復帰時に保育園に一度預けた経験があり、「保育園に慣れればイヤがらなくなるし、むしろ楽しむようになる」ということを知っていたので、その点は気にしなかった。
そんなとき、さらに追い打ちをかける出来事があった。
2 まさかの夜間当直
私の会社には夜間当直があり、順番に担当することになっている。復帰前にその話を聞いたとき、「子どもが小さいので免除してもらえないか」と上司に相談していた。
その結果について、上司から「あなたのケースは、社員規則で定められた「免除される場合」には当てはまらない。女性社員はみんな当直をしているので、やってください。」と回答された。
何を言っているのかわからねーと思うが おれも何を言われたのかわからなかった・・・
当直は土日祝日関係なく入り、その場合も代休はない。
夫に「土日も出勤になる」と告げたところ、夫が「もう無理・・・」と泣いた。
当時、夫婦で会話する時間も設けられないくらい生活に一杯一杯で、夫を気遣う余裕もなかったのだが、彼もいきなり家事育児を一手に引き受けて、だいぶ参っていたのである。
このとき、「あ、辞めよう。」と思った。
ここまで家族を犠牲にして働く意味が見いだせなくなった。
自分が家族を犠牲にして必死に働いても、それは「育児中の女性社員でもこれだけ働けていた、当直もやっていた」と未来の女性社員を苦しめる前例にしかならない。
休日には、辞めてからの家計のやりくりを考えたり、子育て中&資格もない女性でも働ける仕事(=パートしかない)を求人サイトで検索するようになった。
ここまで触れなかったが、私の会社は決して「ブラック企業」ではない。むしろ世の中からはワークライフバランスに理解ある会社と思われている。
実際に社員規則では、育児と仕事の両立支援のために使える様々な制度が設けられている。私自身もそのことをよく知っていた。
しかし、制度があるだけでは結局絵に描いた餅なのである。仕事の量や職場の雰囲気が、制度を使うことを許してくれず、「両立支援制度を使おう」とはとても思えなかった。
入社時の同期に、辞めてパートでもしようと思っていることを相談すると、彼女から
どうせなら辞めるつもりで、両立支援制度を使ってみてはどうか。育児中に大切なことは、仕事をこなすことでもお金を稼ぐことでもなく、今の(正社員という)身分を維持することではないか。
とアドバイスをもらった。
両立支援制度を実際に使っている先輩のことも教えてくれた。
知っている先輩が制度を使っている話を聞いて、「絵に描いた餅」がはじめて「実際の餅」として立ち上がってきた。「辞める前に、ダメもとで両立支援制度を使えないか相談してみよう。」と思えたのである。
ここまで延々と辛い話にお付き合いくださりありがとうございました。
次回作にご期待ください!次回、やっと...!
→TO BE CONTINUED