甘い麦

共働きで年子の兄弟を育てる記録。主に仕事と家事育児の両立について。

【育休復帰】2 地獄編

※ 今回は、はっきり言って全編仕事の愚痴です。「人の仕事の愚痴なんて聞きたくない」という方はページを閉じることをお勧めします。

0 前回までのあらすじ

【育休復帰】1 序章編 - 甘い麦

育休復帰を目前にして、始めの2週間は慣らし保育(フルタイム預けられない)期間と知り、ピンチに陥るアマイムギ一家!さあ、どうなる?!
 
保育園でその説明を受けたとき、私は正直、もっと会場がざわ…ざわ…すると思っていた。しかし、周囲でざわ…ざわ…したのは私と夫だけだった
何故だろう。中にはパートタイマーの人もいるかもしれないが、フルタイム勤務の人もいるはずなのに…
(後に他の人に聞いてみると、慣らし保育終了に合わせて職場復帰している人もいるようだ。
育休の期間は、妊娠した時点で「○月○日まで育休取ります」としばらく先のことなのに復帰日まで決めなくてはならない。
だけど、「保育園決定→その保育園のルールを知る」のは復帰直前になるので、復帰日についてもう少し融通がきけばいいと、今では切実に思う。)

1 有休で対応

私はこの慣らし期間2週間について、時短勤務できないか新しい職場に相談してみたが、「有休で対応してはどうか」と案内された。
夫はこの時期休めないと言うので、私が毎日、数時間〜半日の有休を取って早めに迎えにいくことにした。
しかしこのときは、見通しが甘かった・・・有休を取ると選択した時点で、私は「一時的に有休を取るが、基本はフルタイム勤務できる社員」と見なされ、前任者(普通のフルタイム社員)の担当業務をそのまま引き継ぐこととなったのである。
前任者は業務内容について、「閑散期はまとめて夏休みが取れる」と言っていた。
しかし、育児しながらの勤務で大事なのは、「どれくらい夏休みが取れるか」ということよりも「毎日何時に帰れるか」ということだったのである。

この時点でそのことにも気付かず、(後に知ったことだが)優秀な前任者が毎日夜遅く終電まで残ってこなしていた業務を、昼〜15時には帰宅することになる私がそのまま引き継ぐこととなった。
個人の能力を無視して単純計算しても、1日あたり10時間程度のロスである。

もうこの時点でお分かりだろう・・・今なら私も分かる、「詰んだ」と。

しかしこの時点では、前任者が毎日何時に帰宅しているかも知らなかった。

2 いよいよ復帰

4月1日から家族の新しい生活が始まった。
途端に、エンジン音だけ聞いてブルドーザーだと認識できるようにわかった!「これは・・・ヤバい」と!

とにかく必死だった。毎日の帰宅時間は変えられないので、必然的に、朝の出社時間がどんどん早まって行った。
結果、朝5時台に誰もいないオフィスの鍵を開けて出社して仕事→昼食を食べながら仕事・電話で話しながら手元では別の仕事

と、全力を出して仕事したが、それでも終わらない。
今までの仕事では、「わからないことは自分で調べる。前任者に問い合わせるのは失礼に当たる。」という仕事観があったのだが、なりふり構わず前任者の新たな勤務先に電話して、細かいことまで質問した。

これだけ必死なのに、早く帰宅する分、毎日出社すればするほど「終わらなかった仕事」が増えていく

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(描くのも恐ろしいグラフ)
終わらなかった仕事のことを考えながら保育園の迎えに走り、帰宅後は就寝まで育児家事に追われ、翌朝また4時に起床・・・という生活が続いた。
そ・・・そうか!これは夢だッ!夢だ!夢だ!バンザイーッ!
と何度も思ったが、何も変わらず毎日朝はやってきた


3 子どもが病気に

恐れていたとおり、4月がはじまって1週間で、長男・次男が風邪をひいた。
ただでさえ仕事が溜まっているのに丸1日休むことなどできず、夫も忙しく、早速病児保育園のお世話になることに。
病児保育園は自宅から車で15分程度の距離にあり、さらに長男・次男は時差で風邪をひいたため、
退社→保育園で元気な1人をピックアップ→帰宅し、子どもを車に乗せ、病児保育園へ→病児保育園で風邪の1人をピックアップ
という生活が続いた。(朝は夫がこの逆ルートで預けた。)
いつもより迎えに時間がかかるようになり、家事も後ろ倒しになって、睡眠時間が減って行った

これらの無理が祟り、子ども2人がようやく治った頃、私が風邪をひいた。
しかし、忙しくて受診もできず、無理を続けた結果、気管支炎までこじらせた。
高熱で駆け込んだ先の病院で、「なぜこんなになるまで病院に来なかったのか。」と医師に言われたとき、思わず涙が流れた。
来れるものならもっと早く来ていた。
その日の受診も、朝6時前に出社して、当日の〆切だけ何とか片付けてから、午前の受診終了間際にようやく駆け込み受診したものだった。

医師が気の毒がって貸してくれたベッドで眠った3時間程度が、本当に久しぶりの休息だったー


しかし、これは序の口に過ぎなかった。
さらなる危機が、アマイムギ一家を待ち受けていたのである...!
次回
【育休復帰】3 これからがほんとうの地獄だ...編 - 甘い麦



→TO BE CONTINUED